2011年10月28日資産評価額  9,600,949円

2011年10月28日資産評価額  9,600,949円
              投資額    11,055,653円
             未収経過利子    22,529円

  
(内訳)外国公社債等 評価額  3,188,259円(豪ドル81.39)
        国内投信        3,183,642円(時価 7.219)   
        日本株         2,105,600円(時価 2,632)
       野村MRF        1,046,078円
       外貨MMF(豪ドル)      77,370円

(*現金、及び、預貯金は、含まず。)

 ここ数日、久々に安部公房を読み返しているのだけれど、やはり今でも夢日記の『笑う月』が一番面白く感じられる。小説の形式よりも、随筆の体をなす方が、文章が時代の経過によって色褪せない気がする。というか、より一層、生き生きと感じ取れる。
 読み手としては、多分より「ダイレクト」に却ってその時代性や思想性をつかみ取れるからなのだと思う。もう、小説などという「枠」というか、文章の形式なんぞ、取っ払ってしまったほうがいっそいいのかもしれない。面白い「日記」ほど、楽しい読み物はない。
 村上春樹にしたって、随筆や旅行記の方が面白いし。まあ、これは、私が、その「時代」というものに興味を抱いているからなのかもしれないけれど。

そういえば、村上さんのエッセイ(多分、村上朝日堂シリーズのうちのどれか)の中に、「昔は、自分を含めてみんな貧乏だった(学生時代)のに、今じゃ、みんないつのまにか結構裕福になっていて、ベンツを持っていたり・・・・云々」という文章があったのが印象に残っている。高度成長期って、そういう時代だったのだなぁ、と思って。すごく、具体的によくわかる。貧しくも楽しい学生時代の仲間が、なんとなくみんないつのまにか豊かになり、ひょいっとベンツやら買えてしまう時代。全共闘の世代。

 今は、「親はベンツとか持っていたけど、自分達はもう無理・・・っていうか、なんでベンツ?w」みたいな時代だよね。結局、戦後日本の隆盛と繁栄は、わずか一世代しか続かなかったんだねぇ。